傷跡修正

手術やケガのあとが「太い・幅が広い」「段差がある」「シワに沿っていない」「硬い」「向きが悪くて目立つ」「引きつれて動かしにくい」など、一人一人様々なお悩みがあります。——傷跡(瘢痕)のお悩みは、“消す”のではなく“目立ちにくく整える”という考え方が基本です。
MEDI-UM CLINICの傷跡修正は、瘢痕を丁寧に切除して縫い直す単純切除に加え、直線の傷をW形成術/Z形成術/局所反弁などを用いて、部位・傷の向き・皮膚のシワ(皮膚の緊張線)に合わせて“最も目立ちにくいライン”へ再設計します。

術式

こんな方にオススメ

単純切除

  • 線状で、幅が広い/色が違う傷跡を細い1本線に整えたい
  • ふくらみ(肥厚性瘢痕)や、縫合の段差が気になる
  • 傷の向きが比較的よく、向きの変換が不要なケース

W形成術

  • 顔(頬など)や腕の曲面で、直線の傷が目立つ
  • しわ(皮膚のライン)と直角に交わる傷を、しわに馴染む方向へ分散したい
  • 表情の動きで“つっぱり”が出やすい部位の傷

Z形成術

  • 傷跡の引きつれ(瘢痕拘縮)があり、動かしづらさも改善したい
  • 傷の向きを変え、皮膚のシワに沿わせて目立ちにくくしたい
  • 長い傷を分割したい

局所皮弁

  • 腫瘍切除後など欠損が大きな時の再建
  • 関節部や頭などの骨の上で皮膚のゆとりが無い場合

術式について

単純切除

傷跡を紡錘形(葉っぱのような形)に切除し、皮膚の深い層から丁寧に縫い合わせて、土台を持ち上げ“太い線”を“細い線”へ置き換える手術です。

  • 切除して縫い寄せるため、最終的な切開線は元の傷より長くなり両端が盛り上がることがあります。

W形成術

直線の瘢痕をギザギザ(W状)に切開・縫合し、光の反射や視線の集中を分散させて、直線の“目立ち”を弱める方法です。しわに沿う方向の成分を増やし、表情時の伸び縮み(いわゆるアコーディオン効果)も利用します。

Z形成術

瘢痕を切除した後、補助切開としてZ字の切開を加え、三角形の皮弁(フラップ)を入れ替えることで、傷の向きを変えるとともに、線状のつっぱりをゆるめる(延長効果)ことを狙う手技です。

  • 切開角度により延長効果が変わるため、部位と皮膚の余裕を見て設計します。

局所皮弁

欠損部分が大きな場合に単純切除、縫合してしまうのと傷が長くなり過ぎたり、寄せるための皮膚のゆとりが取れない事があります。その場合に、周囲の皮膚に様々なデザインで欠損部分を覆うための皮弁を作成して手術します。

術後・アフターケアについて

※経過は部位・体質・瘢痕の状態で変わります。一般的な考え方としてご覧ください。

腫れ・赤み 術後しばらくは赤みが出ます
傷跡は数か月かけて落ち着きます
抜糸 1週間前後
テーピング/保護 創部を安定させ、幅広化を予防する目的で、一定期間の保護を推奨します
紫外線対策 色素沈着予防のため重要です
注意点 体質により肥厚性瘢痕やケロイド傾向がある場合、手術で悪化するリスクもあるため、術前にリスク評価を行います
その他 漢方薬などを使用することもあります

よくあるご質問

傷跡は完全に消えますか?
傷跡修正は、傷をゼロにする治療ではなく、形・向き・幅を整えて“目立ちにくくする”治療です。
W形成術とZ形成術はどう選びますか?
目立ちの原因が「直線が強い」場合はW形成が適することがあり、つっぱり(拘縮)や方向転換が重要な場合はZ形成が有効になりやすい、という考え方です。最終的には部位・皮膚の余裕・シワの方向で決めます。
どのタイミングで相談すべきですか?
傷跡は時間経過で落ち着くため、まずは現在の状態が「成熟瘢痕(落ち着いた傷)」か、赤みや盛り上がりが強い段階かを診察で確認し、最適な時期と方法をご提案します。