SMASフェイスリフト
(deep plane アプローチ)

フェイスラインのもたつき、頬のたるみ、ほうれい線の深まりは「皮膚が余ってきた」だけでなく、皮膚の下にある支持組織SMAS(表在性筋膜:Superficial Musculo-Aponeurotic System)のゆるみが大きく関係します。SMASフェイスリフトは、皮膚だけを引っ張るのではなく、SMAS層を適切な方向へ引き上げて固定し、余った皮膚を整えることで、自然で長持ちしやすい若返りを目指す手術です。

術式

こんな方にオススメ

  • フェイスラインや口横のたるみが気になる
  • ほうれい線・マリオネットラインが深くなってきた
  • 皮膚のたるみだけでなく、組織の下垂を根本から改善したい
  • 糸リフトやHIFU、RFでは物足りない、効果をしっかり出したい
  • “引っ張った感じ”ではなく、ナチュラルな若返りを重視したい

術式について

SMASフェイスリフトは、こめかみの生え際〜耳の前後などを切開し、皮膚を丁寧に剥離したうえで、SMAS層(皮膚の下の支持層)を引き上げて縫縮・固定し、最後に余剰皮膚を調整して縫合する手術です。皮膚だけを引き上げる手法より、土台から持ち上げる考え方のため、仕上がりが不自然になりにくく、たるみの改善度も得やすいとされています。

  • その他、首のたるみに対するネックリフトペリカン手術や、こめかみや目尻のたるみに対するコメカミリフトなどもあります。

術式の特長

  • 皮膚だけでなくSMAS層も一緒に引き上げるため、自然で立体的な変化を目指しやすい
  • 頬〜フェイスライン、首のたるみに強く、輪郭を整えやすい
  • 余剰皮膚を調整するため、もたつきが残りにくい設計になりやすい
  • 皮膚のみの牽引や糸リフトと比べ、支持層のリフトで“戻り”を抑える考え方(ただし加齢は続くため永続ではありません)

効果

  • 頬〜フェイスラインのたるみ改善、輪郭の引き締め
  • ほうれい線・口元の影(マリオネットライン)の軽減(状態による)
  • “疲れて見える”“老けて見える”印象の改善(引き上げ+余剰皮膚調整による)

術後・アフターケアについて

術後経過には個人差がありますが、フェイスリフト手術全般として以下を目安にご案内します。

麻酔 全身
手術時間 6時間~
ダウンタイム(腫れ・内出血) 術後1〜2週間が腫れ・内出血/むくみ・傷跡が落ち着くまで数か月
圧迫固定 出血や腫れを抑える目的で、術後一定期間(1~2周間)行う場合があります(術式・範囲により)
または術後数日、ドレーンを挿入することがあります
抜糸 術後数日〜1〜2週間前後が目安
洗顔・
メイク・
運動
創部の状態に応じて抜糸後に段階的に再開(無理な血圧上昇は腫れ・内出血を助長します)
定期診察 左右差、硬さ、しびれ、つっぱり、創部の経過を確認しながらフォローします

フェイスリフトは代表的な加齢治療手術ですが、別人になる治療ではなく“年齢変化を戻す”位置づけです。適応・リスク説明を丁寧に行い、無理のないデザインで仕上げます。

主なリスク・副作用

腫れ、内出血、痛み、感染、血腫、創部トラブル(開き・肥厚性瘢痕)、左右差、感覚の鈍さ、頬の凹凸、耳周囲のしびれ、耳の下方移動、耳垂の変形、まれに顔面神経の障害、創部の皮膚壊死など。

よくあるご質問

糸リフトやHIFUと何が違いますか?
糸やHIFUは“切らない”分、適応や改善度に限界があります。一方SMASフェイスリフトは、支持層(SMAS)を手術で引き上げ、余剰皮膚も整えるため、たるみがしっかり出ている方で変化を出しやすいのが特徴です。
傷は目立ちますか?
一般的には、生え際や耳の周囲に沿って切開線を設計し、傷が目立ちにくい場所へ収める工夫を行います。体質(瘢痕の出やすさ)や術後ケアでも差が出るため、術後は紫外線対策・保護などをご案内します。
効果はどのくらい続きますか?
手術で引き上げた位置は長期的に保たれやすい一方、加齢自体は続くため、永続的に固定されるわけではありません。どれくらい“若い状態に戻るか/どれくらい維持できるか”は、たるみの強さ・皮膚質・生活習慣で変わります。
ダウンタイムが心配です。仕事はいつ復帰できますか?
デスクワーク中心なら1〜2週間程度での復帰を目標にされる方が多い一方、人前に立つお仕事・写真撮影などがある場合は、余裕を見たスケジュールをご提案します(腫れ・内出血の引き方に個人差があります)。